フランケンシュタイン・クロニクルシーズン1(原題The Frankenstein Chronicles1)

貴族社会や科学の進歩の闇を描いたドラマ。とりあえず梅毒怖いって思った。
【作品概要】
公開:2015年
上映時間:全6話
原作・制作:ベンジャミン・ロス、バリー・ラングフォード
出演キャスト:ショーン・ビーン、トム・ウォード、リッチー・キャンベル他
あらすじ
1827年のロンドンで、子どもの死体を切断し継ぎ合わせる怪事件が発生。死体盗掘人による犯行かと思われたこの事件を追う警部に、おぞましい真実が襲い掛かる。
感想
人を攫って殺してつなぎ合わせて…って犯人を追ううちに、ただの異常者ではなくフランケンシュタインの小説の実現を目指し実験をしてるんじゃないかって流れになる話。
表面上は、
近代化を図ろうとする者vs中世の宗教的倫理観を維持したい者
我欲の貴族vs清貧の貴族
という感じで話が進んでいき、それに巻き込まれる捜査官。
色々推理して話が二転三転して飽きなくて面白いんだが、そのせいで誰がどういう考え方だったかがわかりづらいのと犯人の犯行理由がイマイチ明示されない気分になるのが残念だった。
貴族が出てくる話にありがちだけど、ほとんどの貴族の態度がムカつく笑
自分の見る未来だけが正しくて他の者は協力して当たり前、そうでない者はカス扱い。しかも、“実験をするためならいなくなっても誰も探さないやつ殺すのしょうがないじゃん死体足りないし”っていう風なまさかの斜め上をいく者もいた…
昔は貴族とか生活に余裕のある人たちによって近代化が図られたんだろうけど、それが教科書とかで簡単にもてはやされる裏で色々あったんだろうなと思わせられる、昔の貴族なんか平民を人間だと思ってない人少なくないだろうし。
そして主人公側に相棒として黒人の捜査官がいるんだけどこの人の存在も不愉快だった。失敗ばかり繰り返す使えない無能なうえ、証人として保護したどうしようもない境遇のかわいい少女を見て“ええやん?”ってなって“私たち愛し合ってて結婚したいんです”とかバカか。そりゃ元上司もこいつ使えねーってなりますねって感じだった。シーズン2に出て来るのかわかんないけど目障りだから出てほしくないとしか思わない。
ラストはまさかの展開というか、そっち!?と驚く流れ。
シーズン2ではその辺の葛藤が描かれそうで楽しみ。
評価:7/10点
シーズン2があると知っている中で見てると最終話はマジか…って思う展開でワクワクした。