完全なる報復(原題LAW ABIDING CITIZEN)

ガッチガチのガチの復讐話。対人だけでなく司法システムへも復讐する。
【作品概要】
公開:2009年
上映時間:108分
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演キャスト:ジェイミー・フォックス、ジェラルド・バトラー、コルム・ミーニイ他
あらすじ
ある日突然、愛する妻子を目の前で惨殺され、悲しみのどん底に突き落とされたクライド。腐敗した司法制度に憤慨した男は自らの手で次々と制裁を下していく。
感想
実際自分の家族が強盗に殺されちゃって、でも証拠不十分とか司法取引とかのおかげで数年で刑務所から出てきてしまうとしたらどうするか、というお話。
公が正当な罰を与えられないんだったら自分でやるしかないじゃんねっていう。復讐話の時、“○○が喜ぶと思うのかー”というやつがいることがいると、死んでるから思考できないんですけど誰がそうしたんですかねとしか思えない。なので、簡単には死なせず最大限痛みを与えてから殺すってのは正直スカッとする。
そこから司法システムへの復讐へと向かっていくのはよかったけど、関係ないしょーもないやつを殺し過ぎなのがちょっとなと思ってしまった。
檻の中の自分にはできない、かつ動機的にはどう考えても犯人お前だろって状況で、当時の判事・検事・相手側弁護士を殺すことで法では裁けない=司法システムへの挑戦に勝利するって形で良かったんじゃないかと。
法を介さない終わり方にしてたから一応司法システム勝ったっちゃ勝ったことになるんだろうけど…
個人的には検事がやられてほしいってのはあった。序盤、証拠ないから死刑無理だ、司法取引するetcの流れが、どう見ても数ある事件のうちの一つを流れ作業でこなしているようにしか見えなかったので。そのくせ家に帰ると身重の妻のおなかにぱぱでちゅよ~って話しかけてるとかなめとんか!
自分の子どもがもしそうなったらみたいな感じで必死さを出して欲しかった。
その割に終始正義面しているのが笑える。(現実にもこういうエリート多そうだけど)
評価:6/10点
もう少し標的絞って欲しかったなとも思う。ただ相手側に子どもがいた場合、復讐の対象に含まれないことが多いと思うんだけど、多少は攻撃喰らわせているところは脚本として評価できる気がする。