バードショット(原題BIRDSHOT)

バードショット

真っ白だった人たちが社会と交わる時黒に染まらないと生きていけないのか…?そして犬かわいい。それだけに怒

【作品概要】

公開:2016年

上映時間:115分

監督:ミカイル・レッド

出演キャスト:ジョン・アルシラ、アーノルド・レイエス、メアリー・ジョイ・アポストル他

あらすじ

守られて育った農場の娘が、誤って絶滅危惧種のフィリピンワシを撃ち殺してしまう。警察が捜査を始めると、暴力と汚職が浮上し、恐ろしい事件が明らかに…。

感想

黒(悪徳政治家・悪徳警官)が支配する世界で生きる白(新人警官・少女)が黒に染まるか白のまま生きて行けるかというお話。

終盤にとにかく胸糞悪い展開が続き、自分がこの境遇だったらフィリピン警察根絶やしにしてくれるわ!と思ってしまったけどそれは私の心が黒よりだからでしょうね…

 

保護種のタカを狩っちゃダメだって説明もされていない子どもにわかるはずないのに、そういう大事なことを教えず一人で生きるすべを身につけろって無理があるよなーと思ってしまう。だいたい大人は子どもに対して、ダメダメ言うばかりでその理由を教えて説明しようとはしない。子どもに言ってもわからないと思っているのか黙って従えと思っているのかはわからないけど、本当に一人で生きるすべを身につけてほしいのなら理由もつけて考える癖をつけさせないといけないだろっていつも思う。

“大人が思っているほど子どもは子どもじゃないけど、子どもが思っているほど子どもは大人じゃない”ってことを肝に銘じていつも子どもと接していて、それが正しいのかはわからないけれども、大切なことではあるのかなということを再認識させられた。

 

この映画の何が見どころかと言われると、そういう事情だったり黒い大人の社会に翻弄されるマヤという少女を演じた女優の子だと思う。

親に教えられたとおり銃を撃つシーンで、獲物と呼吸を合わせて…とやっている最中、普段の目は普通サイズなのに呼吸合わせ中は目を見開いて、撃つ瞬間は目を細めて、といった雰囲気をだす演技が良くこれからが楽しみな気がする。

評価:7/10点

社会へ関わり方、子どもへの関わり方、それらの面で自分の立ち位置を考えさせられる作品。仕方ないとあきらめるのか、それでも矜持をもって抗い続けるのか、社会の中で生き延びさせるために子どもに社会の黒い部分を教えるのか白いままでいてほしいのか色々考えてしまう。