グレイヴ・エンカウンターズ(原題Grave Encounters)

終盤に向けて勢いがついていくにつれて登場人物たちが舞台に合わせるように壊れていく様が面白い。
【作品概要】
公開:2011年
上映時間:93分
監督:コリン・ミニハン、スチュアート・オルティス
出演キャスト:ベン・ウィルキンソン、ショーン・ロジャーソン、アシュリー・グリスコ他
あらすじ
超常現象を追跡するリアリティ番組が、廃墟となっている精神病院で一夜を明かそうとする。取材班は、もっともらしい映像を取ろうと踏み込んだのだが…。
感想
心霊番組の撮影に行ったら心霊現象に遭遇しちゃったモキュメンタリー映画。
なのはいいんだけどちょっと作り物感を感じさせるのが残念なところ。
廃墟となっている精神病院って話だけど、落書きが多いわりに室内がきれいすぎるのが気になる。バスタブがひっくり返ったまま残っているのに、病室には何も残っておらず撮影に都合いいようなきれいさ。
なので、もうちょっと荒れ感というか稼働中の病院を思い起こさせるアイテムなんかを置いといて想像して怖くなるみたいなイベントがあったらもっと楽しかったかもしれない。
それにこの映画単発だと序盤がだるすぎてイマイチ感が増してしまうのも×。
この映画の効果を最大に高めるんだったら、全4回くらいの番組にして三回目までは何か起こりそうな雰囲気はあるけど何か起こっているような起こっていないようなって感じの作りにして、最終話でこの映画持ってくるみたいな感じにしたらもっとそれっぽく恐怖感を煽ることができたんじゃないかなーと思った。
ただこういう映画だと霊のほうも大体主役が1体いてそいつが暴れまわるってのが多いと思うんだけど、この映画の終盤にかけては多様な例が活躍してくれて見ていて飽きることなく楽しい笑
評価:6/10点
終盤の畳みかける様な勢いが楽しい。