ザ・ホーン~難所に挑む山岳救助隊~(原題The Horn)

1話のクレバス内が早速美しくも怖い。
【作品概要】
公開:2016年
上映時間:全6話
あらすじ
エアーツェルマット社の危険な仕事に同行。スイスのマッターホルン山頂で活動するアルプス捜索救助の仕事を、あたかも今そこにいる様な臨場感で贈る。
感想
スイスのツェルマットにあるエアーツェルマットというヘリコプター会社の救助模様を描いたドキュメンタリー。
美しい風景とは裏腹にその中で苦しむ人たちとそれを助けようとする人たちの奮闘する姿が描かれている。
各回の冒頭に出てくるようにけが人は結構そのまま出てくるので要注意だった。血が飛び散ってたりは当たり前で遺体だけは映らないように編集されてたけど…
とにかく色々なことが要救助者の命にも自分たちの命にもかかわってくるだけに、小さなことでも妥協しないプロ感がすごかった。機械的に表示されない不調を感じ取ったり、より自分たちの救助向きのヘリコプターを作るために制作会社と合同で作業したり。
年間1700件くらい、ハイシーズンには一日20件くらいの救助案件があるらしく、隊員本人はいいけどその家族は覚悟しているだろうとはいえ心配だろうなと思った。
作中で、進歩するために限界を超えて挑戦し続けないといけないが一歩でも行き過ぎるとダメみたいな言葉があったけど、これは訪れる登山者やスキーヤーなども同じだと思う。
いざという時には優秀な救助隊員の人たちが助けに来てくれるだろうから安心感はあるけれども、だからといってそれに甘えていいわけじゃなくて自分の力量や天候などを踏まえて踏み出すところ引くところを判断できないといけないなと思った、救助してくれる人のためにも自分のためにも。
評価:8/10点
生々しい映像だからこそ彼らの本気、自然の恐ろしさを感じることが出来る。