メルー(原題MERU)

ずっと見たいと思っていたドキュメンタリー映画。まさかあるとは思わなかったので、思わず“おぉ!”と声が出てしまいました。ナイスネットフリックス!
【作品概要】
公開:2015年
上映時間:90分
監督:ジミー・チン、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ
出演キャスト:コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズターク他
あらすじ
ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”。
この難攻不落の直登ダイレクトルートに挑んで敗れた3人の一流クライマーたちが、過去や葛藤を乗り越え、再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた、壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。
感想
実際に登られた時も結構話題になって言いましたが、表題にもなっているメルーという山のシャークスフィンというルートを登る話です。
地球上の多くの山が登頂されただ登るだけに満足できなくなった現代の登山家たちは各自自分の興味に従って課題を設定しています。
この映画はいわば“カッコいい山をカッコいいラインからカッコよく登る”ところを撮った映画ですかね。
私も山登りは好きですがポーターロッジ(壁に吊るすテントのようなもの、下ははるか下に地上)に泊まるのだけは嫌です笑
一度敗退し、その後メンバーが様々なアクシデントに見舞われながらも再びメルーを目指す姿は素直にカッコいいです。人生を費やして目指す目標があるということは大事だよなぁと改めて考えさせられました。
私も以前写真で目にして心惹かれ、絶対いつか登ってやる!と思っている山がありますが、技術も追いつかずいったいいつになることやら…という状態です笑
それだけにこの映画、特に大けがから復帰して見事登頂したメンバーを見て自分も頑張らねばとやる気を掻き立てられました。
登山時の風景の美しさや時折映される星空は登山をしない方でも見入ってしまうんじゃないかと思うほど美しいです。この映画の山ほど過酷なところではなくとも山に行ってああいう星空を見たいと思わせてくれる力がありました。
評価:9/10点
非日常だけど現実、美しいけど過酷な世界に導いてくれます。撮影者が世界的に有名な方なのもあり、登山をしない方でも美しい映像を楽しめると思います。
子どものころに持っていた冒険心をくすぐる作品です。