THE WAVE/ザ・ウェイブ(原題Bølgen)

前半の羨ましくなるような海岸の生活から後半へ向けての緊張感の高まりと絶望に胸が苦しくなる。
【作品概要】
公開:2015年
上映時間:104分
監督:ローアル・ユートハウグ
出演キャスト:クリストッフェル・ヨーネル、アーネ・ダール・トルプ、ヨナス・ホッフ・オフテブロ他
あらすじ
ノルウェーのガイランゲルフィヨルド。引っ越しを控えた地質学者が、自然の異変を察知。町に緊急避難警報が鳴り響き、大津波の到達までわずか10分…。
※注意:津波のシーンがあります。
感想
まず,津波の映像を受け付けない人は絶対に見ないほうがいいと思います。
実際に津波を経験したことがなく映像でしか見たことのない自分でも心臓をつかまれたような気分になり、就寝前に見てしまったせいでしばらく寝付けませんでした。
序盤、海岸沿いの風景がとても美しく、そこでの生活が羨ましくなるほど引き付けられました、実際に観光に行ってみたいなと思うくらいには。
しかしその美しさの裏にはとげがあって、フィヨルドの岩盤崩落により大津波が起こる可能性があり、実際に過去に起こっていて、それを事前に察知するために機器を設置しモニターしていると。
それにもかかわらず、その崩落監視のためのモニターが明らかに異常な数値を出しているのに観光業などへの影響を思って警報を出さないとか…数値の基準とかないのか…。
本当の運用がどうかはわからないけど、めちゃくちゃいいところだから観光に行きたいとかなっても怖くて行けないよ…と思いました。
フィヨルドだけではなくモロッコ西のスペイン領カナリア諸島などでも火山噴火?による地滑りで大西洋沿岸部は壊滅、アメリカに至っては100mクラスの津波が来るかもとか…
地球上どこでも人間が知らない・わかってないだけで何かしら危険が潜んでいると考え、常に非常時の備えが必要だなと改めて思いました。
評価:7/10点
日常で起こるとは思いもよらないことへの備えの大切さがわかる作品。津波の映像がダメな人は見ないほうがいいです。就寝前に見てしまって一時間くらい眠れませんでした…