砂の城(原題SAND CASTLE)

砂の城

ネットフリックス製作の映画。序盤は淡々と進んでいく感じですが、終盤になるにつれて少しずつ感情移入してしまいました。

アメリカの支援を拒否して抗戦するって戦争映画でよくある話だと思うんですが、なんで“利用できるだけ利用してのちに叩きのめす”ってのをやらないんだろうかといつも思います。

メンツかな…

【作品概要】

公開:2017年

上映時間:113分

監督:フェルナンド・コインブラ

出演キャスト:ニコラス・ホルト、ローガン・マーシャル=グリーン、ヘンリー・カヴィル他

あらすじ

2003年、戦火に揺れるイラクの紛争地帯。ある村の給水系統の復旧を命じられた兵士たちは、村人と己の未来を守るため、命を賭けた危険な任務に挑んでいく…

感想

学費を稼ぐためだけに入隊したのに運悪く戦争が始まって派遣され、さらには自傷してまで前線に出るのを嫌がっていた青年の成長話。戦闘シーンでは本人たちはわたわたしながら対処していますが、シーンとしては淡々と処理されていきます。普通の戦争映画であれば主人公か仲間かが凄腕で対応していくんでしょうが、そういうタイプが出てこず、どこにでもいる青年たちの葛藤と成長が丁寧に描かれていると感じました。戦闘シーンは見ていて結構ハラハラしました。銃撃戦がある映画だとよく見るシーンだと思うんですが車を盾に反撃するシーン。明らかに射線上であるところまで体を出してんじゃないかというシーンがあって「おいおいおい!」と心配になってしまいます。まあ、これも普通にいそうな若者をうまくえがいてあるおかげで感情移入できているからでしょうか。

 

中盤のごはんをシェアするシーンは考えさせられるものがあります。要約するとこんな感じ。

現地民「チキン食べるか?」

皆「(え…、やばそう…)いらない」

隊長「(ちょっと迷って)もらおうかな。…旨い。俺のペンネ食べるか?」

現地民「いらない(頑な)」

途上国にいると食べ物を進められるのはよくあることで、また保守的な人が多く普段食べない物は食べようとしないので、まあそうだよねと私は普通に見てました(というかむしろ、レーション不味いと思われてるからかな笑とか思ってました)

しかし戦争中で敵味方も定かでなくかつ現地民のこともよく知らないとなると毒などを警戒しないといけなくなる、と。おそらくお互いが求めるゴールに一番近い道でありながら疑心暗鬼により踏み出せない、現代の戦争(というかアメリカの戦争)の難しいところだなと感じさせられました。

 

クライマックスシーンでは、“これ絶対あかんやつやん…!”と疑い深い自分は心配になり、だいぶ引き込まれているのを実感しました。このシーンを何も気付かず素直に見れる人はだいぶピュアな人だと思います、羨ましい笑

 

評価:7/10点

爽快感などを求めている人には合わないかもしれませんが、戦争や人とのつながりについて考えさせられるいい映画だと思います。できれば若い人に見てほしいですね。