ローン・サバイバー(原題Lone Survivor)

戦争映画の傑作のひとつと言って過言では無いと思います。敵陣営の中、仲間がどんどん倒れていく地獄のような世界で最後に見ることのできる光は静かな感動を与えてくれます。
【作品概要】
公開:2013年
上映時間:121分
監督:ピーター・バーグ
出演キャスト:マーク・ウォルバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ他
あらすじ
タリバン指導者を標的にした米軍の作戦が取り返しのつかない惨事と化した実話を映画化。海軍特殊部隊の主人公をマーク・ウォルバーグが熱演する。
感想
先日見た「レストレポ前哨基地part1」の舞台であるコレンガル渓谷。そこに基地を作るきっかけとなった作戦が本作で描かれているということで見てみました。
レストレポ前哨基地とは違ってフィクション映画ではありますが、ありがちなドンバチではなく淡々と追い詰められていくさまが描かれています。
物語の序盤,「最悪の選択」と同様に一つの選択を迫られますが単なる戦闘マシーンではなく人として当たり前と思える選択肢を選んだ結果追い詰められてしまいます。
極秘作戦中に出会ってしまった民間人を“生かすか殺すか”、戦争の中ということもあり難しい選択だと思うんですが、いかにも“解放されたらチクってやるぜ!”って顔してるようにしか見えなかったんですけどそれはいいんですかね…
直接殺さないまでも、拘束して作戦後余裕あれば解放に来るor余裕なくて解放できなければ誰かに見つけてもらえるといいね、ってくらいすべきだったんじゃないかと思ったんですが…
地獄のようなこの映画の中で唯一の光は終盤の地元民とのかかわり。
過激派のせいでイスラム教徒=怖いみたいに思われがちですが、私の経験上厳格すぎない程度に敬虔な一般のイスラム教徒の人々は世界中どこに出しても誇っていいくらい心優しい人が多いと思っています。
そういう面がちゃんと描かれていてうれしくなり、のちに再会した実際の写真を見てうれしくなり、打ちのめされてしまいそうな世界に一つの救いを与えてくれます。
それだけに、実際の話をまとめてあるのを見てしまいのちの二人の関係性を知って悲しくなりました…苦笑
この映画を見ていいなと思った人は絶対検索しないほうがいいです!
あっ…そう…ってなります。やめときましょう、検索!
評価:8/10点
戦争映画の傑作のひとつと言っていいんではないでしょうか。合わせてレストレポ前哨基地も見ることをおすすめします。